2026-10-24
労働者に大きな罰を与える一つの方法として、市場賃金以上の賃金を支払うというやり方もある。そうすれば.労働者が解雇きれたときには,大きな所得の損失をこうむることになるからである。(ジョセフ・E・スティグリッツ/カール・E・ウオルシュ『ミクロ経済学』)
ノーベル賞経済学者であるジョセフ・E・スティグリッツは、均衡賃金(希望する数の働き手を採用するのにちょうど必要である給料)よりも高い給料を払うことが、企業の利益になる可能性があるといっています。
高い賃金を払うことは
- 働く人がそれを失うことを恐れて一生懸命働く、
- 働く人がその賃金を「もらって当たり前」とは考えず、会社側の温情を感じて、恩返ししようとする、
- 離職率を下げ、採用や教育訓練にかかる経費を削減させる、
- 採用するときに多くの候補者の中から選ぶことができる
などの経路を通して、企業の業績を向上させます。
もちろん、高いといっても限度があります。
高すぎる賃金を払っていては採算が取れません。
最善なのは「これ以上賃金を上げても見返りは求められない」というピークの賃金を払うことです。
どこがピークなのかは感覚で判断するしかありません。
そのようなところで決まる賃金は、企業にとって最も効率が良いという意味で「効率性賃金」といいます。
「高賃金は人のためならず」です。
