採用面接でよく、「他社にも履歴書を送っていますか」「うちが第一志望ですか」と聞く会社があります。
これで「辞めない人」をふるいにかけているつもりでしょうが、ほとんど効果はありません。
私が見聞きした、限られたサンプルの話ですが、短期で会社を辞めた人もみな、冒頭の質問には「いいえ、御社しか受けていません」あるいは「御社が第一希望です」と答えていたようです。
定着する可能性が高い人や、その会社の仕事に向いている人を採用するうえで、自由面接より効果があるのは「RJP」と呼ばれる採用手法です。
RJPはrealistic job previewの頭文字で、通常は日本語でもそのままRJPと言いますが、「現実的職務予告」と訳されます。
RJPとは、入社志願者に対して、会社にとって都合が良い情報だけでなく不都合な情報も、リアリズムに徹して開示する採用手法のことです。
RJPを通して採用された人は、
- 入社後の失望感や幻滅感が少ない
- 十分な情報を持って、会社との適性を判断したうえで入社している
- 職場に対する愛着や帰属意識が高い
- 仕事に対する面族度が高く、定着率も高い
などの傾向があることがわかっています(堀田總子『採用時点におけるミスマッチを軽減する採用のあり方—RJP (Realistic Job Preview) を手がかりにして』)
つまり辞めない人をふるいにかけるには、自社専願であるかや第一志望であるかを聞くよりも、RJPの方が効果的です。
