2026-05-09
世の中には賃金が高い職業と低い職業があります。
世の中には賃金が高い職業と低い職業があります。
アダムスミスは『国富論』の中で、職業による賃金格差は次の五つの要因から生じると述べています。
- 易しい仕事か苦しい仕事か、清潔であるか不潔であるか、名誉であるか不名誉であるか。苦しく、不潔で、不名誉な職業は、そのストレスを補う賃金を払わなければ、なり手が現れません。
- その仕事を習得するのが簡単で安上がりであるか、困難で費用がかかるか。たとえば医師になるためには、高い学費を払って厳しい学習に耐えなければなりません。
- その仕事の雇用は安定しているか不安定であるか。現代で言えば歩合制の営業職は、契約を取らなければ最低限の保証給しか支払われません。保証給だけでは生活して行くことが困難なので、これが何カ月も続いたら、退職を余儀なくされます。その代わり営業職の、賃金の期待値(一人前の人ならくらいは稼げるという額)は一般的な職業よりも高めです。
- その仕事に寄せられる社会の信頼が大きいか小さいか。たとえば医師は患者の生命を預けられます。その重大な信頼にふさわしい賃金を払わなければ、なり手が現れません。
- その職業における成功の可能性。たとえばプロスポーツ選手になるためには、幼少のころから英才教育を施す必要があります。それでもプロになれる人はほんの一握りです。さらに、プロになっても第一線でプレーできる人は僅かです。つまり成功の可能性が極めて低い職業です。
